2013年7月15日月曜日

コロンビアの武装勢力

コロンビアでは50年以上前からずっと、反政府左翼組織や、準軍事的な右翼団体との紛争が続いている。

FARC


どちらも勢力を弱めてきているが、準軍事組織による麻薬取引から移行した犯罪集団のギャングによる脅威がここ数年で見られる。


コロンビア政府はこれらの犯罪組織は「バクリムス」と呼ばれ、現在では最大の脅威であると言っている。






コロンビア革命軍(FARC: Revolutionary Armed Forces of Colombia)


コロンビア革命軍(FARC)は、コロンビアの左翼系反政府組織の中では、最も古く巨大で、世界で最も多くの資金を持ったゲリラ組織である。

政府を転覆させ、マルクス主義政権を立ち上げることを目的に、1964年に設立された。

しかし、1990年代に右翼系準軍事組織からの攻撃を受け、FARCは麻薬取引を拡大させ、戦いのための資金獲得へと方向転換をした。

反政府組織の一掃を掲げたウリベ大統領は、アメリカ軍の支援を受け、徹底的にFARCを攻撃した。

コロンビア政府により、2001年には16,000人いた戦闘員は8,000人に減少したと言われている。

アメリカと欧州がテロ集団と位置付けるFARCは、近年一連の攻撃を受けている。

最も劇的な巻き返しとしては、2008年の大統領候補者を含む15人の高官の人質を軍が救出した事件である。FARCは人質との交換条件として、逮捕されたゲリラの釈放を要求していた。

組織の創設者で長期に渡ってリーダーを務めたマニュエル・’シュアショット’マルランダは、同年、心臓病で死亡した。


2010年9月23日、組織の軍のトップ、ジョージ・ブリセーノは東部の街マカレナのジャングルのキャンプで殺害された。

2011年11月、マルランダの死後から組織のリーダーとなったアルフォンソ・カノはカウカ地区において、爆破により殺害された。

組織は未だに農村部(特に南部と東部)で勢力を保っており、最近でも奇襲攻撃を仕掛けてきている。

しかしながら、アナリストの説明によると、FARCは2012年2月に、身代金目的の誘拐はやめていると宣言したとしている。

2012年10月に、FARCと政府は次の5つの問題について、和平交渉を開始した。

・農村部の開発
・反政治運動と市民の参加の保証
・武力紛争の終結
・麻薬取引
・紛争被害者の権利


民族解放軍(ELN : National Liberation Army)


キューバ革命とマルクス主義に触発され、1965年に立ちあがた左翼団体。

FARC以上に政治的に動機づけられていた活動が見られ、違法麻薬取引が主な目的ではない。

ELNは、1990年代にもっとも勢力を誇り、数百人の誘拐を行い、パイプラインなどのインフラへの破壊攻撃を行った。

ELNは、国防軍や準軍事組織からの攻撃に苦しみ、4000人から1500人へ減少したとされる。

しかし、2009年10月、ELNはリーダーの1人を脱獄させ、戦う余力が残っていることを示した。

ELNもまた、アメリカや欧州から、テロ組織として扱われている。


コロンビア自衛軍連合(AUC : Autodifensas Unidas de Colombia「United Self-Defense Forces of Colombia」)


麻薬関連の収益と土地所有者などによって、1997年に設立された右翼系組織で、反逆者による誘拐や強奪などの行為と戦うとしている。

AUCは元々、準軍事組織として1980年代に麻薬支配者によって設立されており、力の無い地域において、自衛のために武装して戦うとしている。

AUCの影響力は、軍や政治団体との繋がりから来ている。そしてその勢力は事業と土地所有からの資金の増加によるものだった。

組織は、彼らに反対する左翼系組織の活動家をターゲットにし、大量虐殺や暗殺を行った。

2003年、AUCは、和平交渉に合意し、準軍事組織幹部の引き渡しと引換に、入獄期間の削減と身柄の送還からの保護を受け入れた。

しかし、コロンビアの権力者は、十数人の以前準軍事的な活動をしていた幹部たちを、麻薬取引の罪により2008年以降に、アメリカへ引き渡している。彼らは和平交渉を破ったと言っている。

32,000人ほどの準軍事的な兵士は、引退したが、重大犯罪を犯してきた者達が、刑罰を逃れることに対して、広く非難されている。


バクリムスや犯罪集団

コロンビア政府は、「バクリムス」について、犯罪組織との認識を示し、安全保障上、新たな敵であり、巨大な脅威であるとしている。

以前の準軍事組織の兵士を含む「ギャング」は、麻薬の密売や強奪を行っている。

以前の準軍事組織は麻薬密売組織とのつながりによってさらに力を持つことが懸念されていた。

ブラックイーグルス、イアパックやラストロジョスという名前で、彼らは過激な暴力を伴う、コカインの生産や密輸を管理し、明白な政治的主張は持っていない。

権力者は、いくつかの地域において、彼らは麻薬管理のために、左翼系反逆者との武力協定を結んでいるとされている。他のエリアにおいても、新たなギャングとゲリラの衝突が起きている。


source: BBC NEWS (Profiles: Colombia's Armed Groups)








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