2013年7月18日木曜日

貧困層への教育について考えてみる in Colombia






大学で学生に日本語を教えるのと、貧困層の子供に日本語を教えるのは全然違うと思うんすね。





日本は世界の中でも経済規模は大きく、世界各国と様々な取引があります。

大学で日本語を勉強すれば、その能力を生かして職業選択の幅は広がります。

また、日本について学び、日本を好きになった学生は、将来日本に旅行へ行ったり、日本の商品を好んで買う可能性があります。

これは日本経済にとっても良いことだと思います。



貧困層の子供が日本語を覚えたところで、飯は食えません。


日本へ留学させたり、日本企業や、日本企業と取引のある企業へ雇用させるまで面倒を見ることができれば話は違いますが、言語習得は簡単なものではなく、あいさつと自己紹介ができたくらいでは全く意味がないと思ってます。


日本語を技能として生かすほどの能力を身に着けさせるためのカリキュラム構成や先生の指導を行い、その後の進路まで明確に管理できないなら、貧困層への日本語教育はしないほうがいいです。


可能性のある子供達の貴重な勉強の時間を何の役にも立たない日本語の教育に使うのは本当にかわいそうです。


英語教育だったら役に立つのかと言えば、これも違います。

同じように、しっかりしたカリキュラム設計と能力を生かした就職先の斡旋ができなければ、ほとんど無駄な時間になってしまいます。

ただし、英語の場合は英語圏への亡命や、情報収集の幅を広げる可能性が、日本語に比べると少しだけあります。


言語教育は、その言語を話す人にとっては、関わりやすく、スタートしやすい支援の仕方ですが、結果を追及していくためには多くの労力を必要とします。


直接収入の機会を作ることのできる実践的な大工仕事や、農業などの技能教育が、貧困層へは有益な教育になると思っています。





Angles de Medellinは英語教育を行っています。


熱心に毎回授業へ参加している生徒は、下手ですが英語を扱うことができます。

ただ、職業能力として考えると、物足りないのは事実です。


コロンビアの大学でしっかり英語を身に着けた人には当然かないません。


Angeles Medellinの英語クラス



Angeles de Medellinの英語クラスには、1つ別の目的があります。


それは、ボランティアスタッフを各国から参加させることです。


「英語を教える」という目的を持った人が、30,000ペソ(1600円くらい)を支払ってボランティアプログラムに参加します。



このお金で、貧困層の家庭に、食料、衣類などを支援しています。



Angeles de Medellinのような小さなコミュニティーセンターでは、できることに限りがあります。



直接的な収入の機会を追及するのはとても難しいのです。


大工や農業の教育はスタートするために多くのお金が必要で、費用が掛からない言語教育ということになるのですが、

Angeles de Medellinが力を入れているのは、それだけではありません。

そして、それは貧困層の子供たちに最も必要な教育かもしれません。



それは『教養』を身に着けさせることです。




Angeles de Medellinは学校ではありません。コミュニティーセンターです。



ここへ通う子供たちのほとんどは複雑な家庭の中にいます。


メデジンでは、メデジンカルテルや、FARCなどによる内紛で親を殺された子供や家族が本当にたくさんいるのです。


また、若い世代は麻薬組織メデジンカルテルが行ったことや、コロンビアにもたらした脅威について学校で学んでいるので、パブロエスコバルを『悪』と認識していますが、

麻薬取引で作った巨額の資金を貧しい人達に渡して、人殺しをさせていたパブロエスコバルを『英雄』のように思っている人が、彼らの親の世代の中にいます。貧しい家庭にその傾向が強いようです。


このような環境の中にいる子供達が自然に教養を身に着けるのは難しいのです。

教養を身に着けさせることで、さらに次の世代が同じ過ちを繰り返さないようになります。


Angeles de Medellinでは、子供達が元気に楽しく遊び、人とふれあいながら、教養を身に着ける機会を提供しているのです。


ちなみにAngles de Medellinの子供達は、トイレに行ったら手を洗います。

あいさつは勿論、何かをしてもらったときに、「ありがとう(Gracious)」を必ず言います。


マルコスの指導と、人との触れ合いの中で、自らの豊かな未来を作るための基礎となる『教養』を身に着けているのです。















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