2013年10月30日水曜日

ワークショップ開催、クリップタウンの子供達へ実践的なトレーニング





10月25日~27日の3日間で予定していたウェブサイト制作のワークショップ。


会場の都合で2日間になりましたが、12歳~16歳の学生18人に、ウェブサイトを製作するための知識と技術を養うトレーニングを行いました。



会場に集まってくれた生徒諸君



準備


SKYから6名、プライベートスクール2つから6人ずつの全部で18名が参加しました。



ワークショップの数日前にそれぞれの学校を訪ね、企画の内容と、生徒への呼びかけをお願いしました。


学校にコンピューター室を貸していただくこともできました。


学校のインターネットを管理しているハウテンオンラインにインターネットの不具合を修正してもらいました。




食事を用意するお金はないので、お昼ご飯の時間にかぶらないように時間を設定しました。





授業


ワークショップでは、簡単に自己紹介をした後、ウェブサイトのイメージをいくつかのサンプルを使って見せました。


企業のサイト、アーティストのサイト、ショッピングサイトなどです。


このワークショップでは、生徒の皆に実際にウェブサイトを製作してもらい、実践的なトレーニングを通して、楽しみながら、基本的な知識や技術を覚えてもらいたいこと、


その技術を使って、将来どのような仕事をすることができるのかということを伝えました。


ウェブサイト製作者として働くこともできるし、ウェブサイトを持っている企業であれば、管理することのできる人を探しています。ショッピングサイトを運営して、商品やサービスを売って収入を得ることもできます。


ウェブサイトの製作をするために、南アフリカではどれくらいのお金が支払われるのかについても説明しました。


南アフリカのウェブサイト制作会社の料金サンプル



ウェブサイトの製作は難しいように感じるかもしれませんが、実はすごく簡単で楽しいものなんだと伝えました。


確かに昔は、小難しいコンピューター言語のようなものを取り扱う知識がなければ作ることができませんでしたが、今は無料で、簡単に作れてしまいます。



今回のワークショップでは、無料のホームページビルダーを使って、実際にウェブサイトを作ります。


その前に、サイトの構造と、サイト製作の手順について話します。
そして、実際に、メールアドレスの取得と、登録、テンプレートの選択までが、1日目にやることです。




ロゴ、ナビゲーションメニュー、フッター、コピーライト、などの名前と、役割について説明しました。


最後にテストをするので、覚えておくようにと言うと、皆さんメモをとっていました。





3人ずつのチームに分け、用意しておいてプリントを配りました。



プリントには、

チーム名:

メールアドレス:        @gmail.com

パスワード:

自己紹介(Who I am):

好きなこと(I like to):

将来の夢 (My dream):


を書く場所を用意しました。





チーム名、メールアドレス、パスワードをチームで話し合って決めてもらいました。


決まったチームからパソコンの方へ移動。






Gmailアカウントの取得


無料のウェブサイトビルダーへの登録


テンプレートの選択




ここまでが初日の内容でした。



そして、宿題は、Who I am, What I like, What my dream is を考えてくること。


今日決めたパスワードは絶対に忘れないでと伝え、解散。






3日目が日曜日なので、警備員がいないから、会場は貸せないとこの日に言われ、急きょ、2日目を午後まで伸ばすことにしました。




昼ごはんが問題になりました。




中止ムードを漂わせるパートナーのゼブロン。


俺が払えばいいと言わないまでも、そんな空気を出してくるゼブロン。


朝から全然動いてくれないゼブロン。


初日は、ワークショップが始まるとすぐに会場から消えてどこかへ行ったゼブロン。


俺だって、帰りの交通費と150円しか持ってない。



結局その150円で、パンとポテトを買うことで、昼ごはんを用意しました。






2日目は、ワンステップずつ、「見せる」→「作業」→「見せる」→「作業」。



忘れないでって言ったパスワードを忘れてくる子、

保存する前に画面を閉じてしまう子、(これは俺が悪かった)



パソコンのフリーズでやり直しになる子、など、


いろいろと苦戦しましたが、



・サイト名の編集
・メニューの編集
・不要なコンテンツの削除
・テキスト/パラグラフの編集
・写真の挿入
・配置の編集


の基本的な操作を皆さん覚えてくれました。




よく理解してくれて、作業が早かった子は、その他の機能の使い方にも挑戦してもらいました。







この日も授業が始まるとどこかへ行ってしまったゼブロンは後半に戻ってきて、

1人ずつ、理解度の確認をしていました。



授業の感想を聞いたところ、楽しかった、勉強になったなど、総合的に良かったと言ってくれてる子供が多かったと聞いて安心しました。





授業で使った資料は全てゼブロンに渡したので、今後も同じようなワークショップを開いてくれることを期待したいと思います。


授業をするのは初めての経験だったかもしれません。


始まる前は少しビビッていましたが、絶対子供達のためになるんだと信じました。


本当に楽しくて、やりがいがありました。



誰しも1つくらい人に教えることのできるものを持っているもの。


無償でワークショップを開催するという、新しい支援の方法を学んだのでした。














「シェア」と「いいね!」で活動を応援してください。
よろしくお願いします。


2013年10月29日火曜日

Soweto Kliptown Youth (SKY) - 南アフリカ(ソウェト)



SKY(Soweto Kliptown Youth)は、1987年、当時16歳のボブが、貧困に苦しむ地域の子供達の生活を支援するために立ち上げた非営利団体です。


1955年に自由憲章が採択された南アフリカの歴史上、重要な場所でもあるクリップタウンは、最も有名なタウンシップであるソウェト郊外に位置するタウンシップです。



クリップタウン


クリップタウンには44,000人が住んでおり、ウォルターシスルスクエアやソウェトホテルなど、綺麗に整備された地域がある一方、線路を挟んで反対側では、電気や下水道は整備されておらず、失業率は70%、HIV感染率は25%と言われています。

10代での妊娠、薬物の蔓延、犯罪など、多くの問題を抱えています。

SKYでは、地域に住む子供達や10代の学生へ、放課後の学習プログラムや、スポーツ、アートなどの様々な機会を提供しています。






SKYユースセンター

図書館やダイニングホールが併設された施設内では、およそ300人の子供達が、学校へ行く前や放課後に訪ねてきます。

HIVに感染している子供が体を壊さないように、朝ご飯、学校へ持って行くランチ、晩御飯を支給しています。

SKYの食事だけで生活している子供たちもいます。

晩御飯


栄養についての指導や、自給自足の生活訓練のために、施設の敷地内での農業のトレーニングを行っており、提供される食事の中には、自分たちで作った野菜が使われることもあります。



子供の受け入れ

クリップタウンには学校がなく、学校へ行くには家から学校までの長い距離を移動しなければなりません。
子供の受け入れプログラムでは、教育をうけるための、無料の送迎や、学費の支援、昼ごはんの支給を行っています。これらは、施設を訪ねてきたスポンサーからの支援によって成り立っています。



高齢者介護

地域の高齢者の送迎、辛い時期の肉体的/精神的なサポートや、お祈りをする場所を提供しています。HIV感染者への支援も行っています。


教育プログラム

SKYの管理チームのメンバーそれぞれが、コンピューター室や、図書室を使って、自分の得意分野の教育を行っています。
文房具や、学校の制服の支給もしています。


2009年に、夜中にろうそくの明かりで勉強をしていた女の子が、寝てしまい、ラーニングセンターは焼失しましたが、2010年に再建築されました。

700冊以上の本が寄付され、さらに教育へ力を入れるためのプログラムが用意されています。


ホームワークプログラム

宿題や、学校の授業で分からなかったところを、スタッフが一緒に考えます。

学校の宿題をやっています


ブッククラブ

識字能力や読解力を向上させるために、本を読ませています。

ブッククラブ


シアタークラス

芸術に対する理解を深め、演劇の練習などを含んだセッションを行っています。
シアタークラス







Kliptown Children Youth Club (KCYC)

アート&カルチャー


POST77

地域の事業者などと共同で、子供達に職業技術の訓練を行っています。

裁縫技術や洋服のデザインを教えます。

ベッドの作り方を教えます。


スポーツ&レクリエーション

サッカー、バスケット、クリケットのチームがあり、地域の大会などへ参加しています。



観光ガイドトレーニング

クリップタウンの中を案内し、歴史などを紹介するツアーガイドとしてのトレーニングを行っています。



イベントの管理

地域や企業と共同でイベントの計画や、管理を行っています。


SKY PRESS

SKYの活動や地域の情報をまとめて発行しています。


ミュージックスタジオ

音楽を製作する機会と場所の提供や、音楽イベントの開催をしています。






スピリチュアルバイブ

代表のボブが、ライフスキルや、人生観、宗教の話をします。

スピリチュアルバイブ








ヨハネスブルグ、ソウェトをお尋ねの際は、SKYへお立ち寄りください。

子供達が明るく出迎えてくれます。



住所 49 Station Road, Kliptown, Soweto  1812



クリップタウンの駅からも、ウォルターシスルスクエアやソウェトホテルから歩いて行くことができます。




文房具や、照明器具が不足しています。


衣類の支援も歓迎します。



49 Station Road, Kliptown , Soweto, 1812 ,South Africa
Soweto Kliptown Youth Centre












「シェア」と「いいね!」で活動を応援してください。
よろしくお願いします。













2013年10月17日木曜日

フリーダムチャーター(自由憲章)採択の地、クリップタウン

現在活動させていただいているSKYのあるクリップタウン(Kliptown)は、現在はソウェトの一部になっていますが、元々はソウェトよりも古くからあるタウンシップです。



そして、南アフリカの歴史上、重要な場所でもあります。



1955年、反アパルトヘイト体制をとるアフリカ民族会議(ANC)や南アフリカインド人評議会(SAIC)などのいくつかの組織によって自由憲章が採択された場所が、クリップタウンです。



フリーダムチャーター(自由憲章)



自由憲章は、「南アフリカは黒人、白人を問わずそこに住む全ての人々に属する」という文言で始まっています。




ウォルターシスル

ネルソンマンデラやオリバーダンボと共に、アフリカ民族会議(ANC)で活躍したウォルターシスルという人物がいました。

彼はANCの財務担当や書記長を経験し、1952年には不服従キャンペーンを展開し逮捕されます。1953年から1963年まで7回も刑務所に収監されています。

マンデラらとともにリヴォニア裁判を受け、終身刑の判決を受けます。ロベン刑務所でマンデラと懲役生活を送り、26年間を獄中で過ごし1989年に釈放されました。

ネルソンマンデラの後任として、ANCの副議長を務め、ターボムベキにその職を引き継ぎます。

そして2003年、90歳で死亡。





クリップタウンにウォルターシスルスクエアという、場所があります。


ウォルターシスルスクエア







その一角には、フリーダムチャーターの記念石、すぐ近くには、ソウェトホテルが立っています。



整備されており、綺麗な場所です。警備員も立っています。


鉄道もすぐ近くを走っています。






線路を挟んで反対側、景気が一変します。


そこは、電気も下水道も整備されておらず、トタン屋根のボロい家が並んでいます。

現在活動させていただいているSKYはそのボロい家が並んでいる地域にあります。



クリップタウン、線路の反対側







もし、観光でウォルターシスルスクエアや、フリーダムチャーター、ソウェトホテルを訪れる方がいらっしゃいましたら、是非、Soweto Kliptown YouthSKY)へ足を運んでください。
お願いします。







「シェア」と「いいね!」で活動を応援してください。
よろしくお願いします。


2013年10月14日月曜日

南アフリカへの移民に対する民族間感情と治安



南アフリカの人は外国人を信用していない


*外国人とは、南アフリカへ移り住んでくるジンバブエ人、ナイジェリア人、コンゴ人などを指しています。



「このような感情は、相手をよく知らないことの恐れから来ている。私たちは外から来た人たちが、何かしらの危険を持ち込む可能性があると考える傾向がある。」



南アフリカ人の10人のうち6人は外国人を信用していないという調査記録がある。



外国人を信用していない人の数は2008年には60%、2011年には67%に増加している。




調査は南アフリカの都市部と農村部で成人2400人を対象にIDASAが行ったものである。




回答者の44%は、南アフリカへの亡命者の保護に反対している。



およそ3割(32%)は、彼らの近所に移民者が移ってくることに抵抗している。



南アフリカの人は、外国人に対してネガティブな感情を持っている人が多いと言える。




我々は南アフリカの人が外国人に寛大でないことを理解した上で、この問題に向き合わなければならない。



政府は、これらの人々が外国人を受け入れていくための教育を行わなければならない。



また、地元住民に対しては、外国人に与えられたいくつかの権利があることを教えなければならない。



さらに調査では回答者の36%が、外国人が南アフリカで事業を行うことをやめてほしいと思っている。



63%は、南アフリカ政府が移民問題を適切に管理することに失敗していると認めている。
南アフリカの市民権を求める62%の外国人が、南アフリカ人の妻を持つことが有効な手段だと言っている一方、回答者の48%しか、南アフリカ人女性の夫は市民権を得るべきであるとは感じていない。




移民問題において、このようなネガティブな見方や感情は、ヨーロッパ、アジア、アメリカなど世界中のどこでも見られる。




このような感情は、知らないことの恐れから来ている。我々は外から来た人たちが何かしらの危険を生み出すと考える傾向にある。



これらは世界のどこでも同じである。




しかし、南アフリカで異なるのは、このような感情が緩和されていくのではなく、逆に広がっていっており、海外からの移民を妨げようという動きが広がっている。







-South African do not trust foreigners (Sowetan 2012/10/09)










現在私は、ヨハネスブルグで46歳の母親ウィニーと、13歳の娘のアンジ―と一緒に住んでいます。



南アフリカの黒人の親子です。




ウィニーは外国人が嫌いなのだそうです。



南アフリカ人から仕事を奪うこと


女性を襲ったり、ドラッグを売ったり、治安を悪化させている原因になっていること



を語ってくれました。







ウィニーにはもう1人娘がいたそうです。




もう成人していますが、ナイジェリア人によってドラッグ依存症になり、人格が崩壊したようで、もうあの人は私の娘ではないと言っています。



数か月前までは、小さなレストランをやっていたウィニーですが、機材などを全部盗まれ、仕事をすることができなくなりました。



再スタートするために、空いているテナントを探しているところ、外国からの移民がオーナーをしている場所が、明らかに空いていたようですが、南アフリカ人だという理由で断られたと言っています。




お互いに嫌いあっているのだと、話していました。




また、ウィニーはネルソンマンデラを嫌っています。


彼が平和平和と訴えて、実際には多くの人が死んだ。彼が外国人を寛容に受け入れたから、今のように外国人に仕事を奪われ、治安は悪化した。


海外からは評価されるかもしれないが、私はマンデラが嫌いなんだ。


彼の奥さんもモザンビーク人だから、モザンビークからの移民もたくさんいる。




私は選挙のときは、白人に投票する。


と話してくれました。






アパルトヘイトが廃止されたことにより、人種による居住区や仕事の制限がなくなり、それまで白人の地区であった産業の発達した地域へ、貧しい地域から黒人が多く移動してきますが、十分な教育も受けていなかった黒人の人達は当然仕事を得ることはできず、犯罪に走った。


これが一般的な南アフリカの治安の悪い原因として知られています。







アパルトヘイトの廃止は20年前のことです。


移民によってもたらされる治安の悪化、民族間の嫌悪、、






南アフリカの黒人女性から聞いた貴重な話としてシェアしておきます。







「シェア」と「いいね!」で活動を応援してください。
よろしくお願いします。