2013年11月7日木曜日

貧困問題とクラウドファンディング。これまでの活動の振り返り。

今年7月、コロンビアで活動させていただいたメデジンのスラム街にあるコミュニティセンターAngeles de Medellinを支援するための資金調達プロジェクト「コロンビアのスラム街と世界を繋ぎ、教育と情報発信の改革で貧困を救う」が、サイバーエージェントのクラウドファンディングMAKUAKEにて掲載開始後20日で、目標金額の100%へ到達し、サクセスしました。



まず、応援してくださった皆様、支援してくださった皆様、ありがとうございました。




間違いなくプロジェクトを実行し、皆様の想いをAngeles de Medellinへ届けます。





Makuakeの画面上は、サポーターは29人となっておりますが、カードでの支払いが難しい人のために、友達が代理支援の窓口になってくれたので、実際に支援して下さった方はこれまで43人いらっしゃいます。


https://www.makuake.com/project/columbia/



大変ありがたく思っております。




この旅を通して僕がやろうとしていたことがまた1つ形になりそうです。


ハイチのクレムソンを支援するプロジェクトでは目標金額に届かず、失敗しましたが、ハイチの避難民キャンプで活動する非営利団体Join The Journeyへの動画作成や支援の呼びかけで、少額ではありますが、寄付をすることに成功しています。


また、350世帯が生活している避難民テントキャンプCapvvaでの住民調査によってまとめたデータは、テントキャンプ移転プロジェクトの計画に欠かせない資料になりました。


リオデジャネイロでは、ファベーラの空き地に、廃材などを用いて、子供達のための遊具を作りました。


南アフリカのタウンシップでは、ワークショップの開催と、ファンドレイジングプログラムの開発を行っています。





活動をずっと見てくれている人は既に、僕が「世界の貧困を伝える」ことだけをしているわけではないことに気付いてくれているかもしれません。




現地の貧しさを見せびらかすだけなんてのは、下衆野郎のやることです。


そこまで成り下がってはいないと自分で納得しています。





「どれだけの価値を現地に残すことができるか」




僕がやろうとしているのは、現地で自分のできることに全力で取り組むこと。


そして、貧困問題と戦うNPOのマーケティング支援です。





貧困問題と戦うNPOへ資金を集めることで、彼らの活動をサポートする、あるいは前進させることは、結果として貧困の削減を前進させるものになると信じています。




マーケティングとは、情報を発信することや、動画などのコンテンツを配信することがゴールではありません。

ましてやfacebookでいいね!を集めてニヤニヤしても、何も変化は起きないのです。


考え方に影響を与え、行動に変化を起こさせることが必要なのです。



貧困を伝えるだけでは、行動に変化は起きない。



そう考えたとき、行動に繋げるための何かが必要でした。



クラウドファンディングは突破口になりました。



伝えることに留まらず、支援という形で、行動を促すことにおいて、クラウドファンディングは魅力的なサービスです。



コロンビアでは、最初からクラウドファンディングで何を残すことができるかを考えながら、活動していました。

ずっと活動を見てくれている人は分かってくれていると思います。




目標金額に到達したこと、本当に嬉しく思っています。

皆様の支援のおかげです。ありがとうございます。





また、この夏スタートしたばかりのサイバーエージェントのクラウドファンディングMakuakeで、世界の貧困に対しての教育プロジェクトの成功例第1号になれたこともまた、嬉しく思っているところです。



これからますます成長が期待できるMakuakeで、今後も貧困問題に関するプロジェクトが多く成功していくことを心から願います。




日本のクラウドファンディングは欧米と比べると、まだ文化としては発展途上です。


クラウドファンディング市場の成長は、貧困問題だけでなく、さまざまな社会問題と向き合うNPOなどにとって、新しい資金調達のツールとしての可能性を持ちます。



欧米のクラウドファンディングでは、実行者とは全く関係のない地域や人からの支援が集まっています。




この度のコロンビアのプロジェクトでは、ここまでの支援者43人中40人は、僕の知り合いです。




中学校の友達、高専の友達、前の会社の同僚や上司、トロントで出会った友達がそのほとんどです。



目標金額に到達したことは本当に嬉しく、支援してくれた友達には本当に感謝しています。




しかし、結果には満足できません。

僕がMakuakeでのプロジェクトの審査に何としても通りたかった理由が2つあります。




まず新しいサービスであり、1つ1つのプロジェクトを大切に扱ってくれると信じたこと。

新規事業では最初の勢いというのは大事で、魅力的でインパクトのあるプロジェクトを発掘し、確実に達成させたいと思うプラットフォーム側の力の入れ方に期待しておりました。



そして、新しいサービスであるが故に、プラットフォームのカラーが定着していないことです。

日本には10数社のクラウドファンディングの会社がありますが、それぞれ独自のカラーを持ちながら、棲み分けが行われています。

新しい技術やサービスに特化したもの、地域貢献に特化したもの、映画などの制作物に特化したものなど様々ですが、貧困問題を積極的に採用しているのはReadyForだけなのです。

ReadyForに独占された状態でもあります。

独占は成長を減速させるものです。

確かにその兆候を感じました。


市場規模が数字上では成長しているようですが、成長が止まった時には軌道修正は難しいです。


他のプラットフォーム運営者が、貧困問題を敬遠する理由も分からなくもないですが、貧困問題とクラウドファンディングの可能性を信じている者として、Makuakeがこの市場を取りに行って欲しいのです。



自分のためではなく、同じように貧困問題と向き合う他の人のために、この市場を成長させてほしい。

Facebookにどれだけいいね!が押されていても、支援は集まらないことは明らかになる。




宣伝媒体に成り下がり、カラクリを見破られた時に、この市場はユーザーに見放される。




クラウドファンディングの運営者側が、組織や影響力のある個人にぶら下がったビジネスモデルを脱していかないと、この市場は欧米ほど成長しない。




パソコンの電源を切って考えていただきたい。









Makuakeのデザインはかなりナイスです。


リターンの魅力も、自分が考えた以上のものに仕上げてくれました。


担当者の人もすごく感じのいい人です。



僕みたいな訳のわからない奇妙な個人が相手でも、資金調達させてあげてるんだというような横柄な感じは全くありませんでした。


プラットフォーム運営者に対して、ビジネスに忠実で支配欲の強いヲタクという偏見を持っていましたが、違いました。



しかし支援のほとんどが自分の友人関係からだったことは、残念なデータでもあります。


(まだ残り日数があるので、様子を見たいと思いますが、)



支援の理由はリターンやプロジェクトの魅力ではなく、僕を応援したいというもの。



そして、このデータは、僕が今後クラウドファンディングに挑戦することを難しくします。

勢いに乗って第2弾!といけないのが、冷静になってみれば分かるのです。


組織化、足を使った営業、金を使ってのマーケティングやセールスの外注、

自分の活動形態からどれも難しいのが現状です。





市場とターゲットを変えるという方法がありますが、僕がメッセージを届けたい相手は日本人です。


これは最初から一貫しています。



世界の貧困問題と向き合いながらも、日本の社会問題に視線を送っているつもりです。



自分の活動の本懐はそこにあり、出発点でもあります。






僕は弱者に対して、努力が足りないと切り捨てるような考え方は持っていません。



日本の貧しい人にも同じ感情を持ちます。



日本のホームレスの人達のことを、努力が足りないと思っている人はたくさんいます。


そういった意見はたくさんあります。



そう思っている人は、自分が強者である理由を、自分の努力のおかげだと思っています。


あの時、あの人に会っていなかったら、

あの時、あの本に出会わなかったら、




1人の力で生きてこられた人なんていないはずなのに、


今の自分を、過去の自分の努力によるものだと思っている人は、圧倒的に自分を支えた人、今の自分を作った人との出会いに対する感謝が欠けている人です。



自分がどうしてがんばれたのかを考えた時に、いつもそこには自分以外の誰かとの出会いや感謝すべき人がいたはずです。





その出会いは運命なのです。




一般的に敗者と見なされるホームレスの人達は、出会いに恵まれなかった、運に恵まれなかっただけです。


出会いに感謝すればするほど、弱者に寛容になれるはずです。





自分が運に恵まれた強者であるなら、何か行動を起こしてもらいたい。





世界の貧困に苦しむ人のためじゃなくてもいい、


月に1回でも、ホームレスの人達への炊き出しを手伝いに行ってみてはどうでしょうか。


孤児院へ行って、宿題を手伝ってあげてみてはどうでしょうか。








強者が弱者へ手を差し伸べること。



これは物理的に貧困の削減を前進させるだけでなく、


人のために生きることで、心の貧しさや社会の閉塞感から、自分自身を救ってくれます。


食べるために働かなくても生きていける時代です。

自分の生きる理由付けに成功する人ばかりではありません。

欲しいモノは何でも手に入る世の中で、生きる意味を見いだせない人は出てきます。

生きる意味が見いだせない人には、人の為に何かをすることを強くお勧めしたい。







先進国である日本が抱える問題に、高い自殺率があります。



弱者に対して寛容になれないこと。


生きる理由が見いだしにくいこと。



これは心の貧しさから来ます。


社会に閉塞感を生み出します。






そして、高い自殺率に繋がるのです。









先進国の心の貧しさ

貧困問題





支援はお互いの痛みを中和するものになり得ます。




物理的な問題としても、支援は社会の歪みを緩和させる働きをします。


格差の埋め合わせは、高所得者から多くの税金を徴収し、低所得者への医療や教育などのサービスへ充てるこで、ボトムアップを狙うなどの、ガバメント主導の政策を期待したいところですが、現実化されるまでに時間がかかり、実際は我々の手の届きにくいところにあります。


支援というのは、もっと身近に、格差を埋め合わせるための手段になります。



持続性をもって、実際に格差の埋め合わせの効果を発揮するためには、支援文化の成長が求められます。



支援文化は、我々1人1人が弱者に対して、どのように行動するか、


まさにその行動の積み重ねによって形成されていくものです。






さらに言うと、支援文化の成長は、利益至上主義の暴走に歯止めを効かせる手段にもなります。


非営利団体などの活動は、株主のものとして活動を制御されず、市場のパイを奪う側面があることから、歓迎されないことも多いです。


否定的な見方やこの流れをつぶそうという動きもあります。



冷静にならなくてはいけない。




支援文化が完全に衰退した場合、格差はさらに拡大し、社会は閉塞感を強めます。





震災を経て、日本の支援文化は成長したが、成熟はしていない。






近隣の大国とは違い、経済的な豊かさと、心の豊かさをバランス良く持った日本人が増えれば、日本はもっと痛みのない、素晴らしい国になると信じています。






プロジェクトが達成したから調子に乗って書いたわけではなく、達成した今のタイミングこそ、一番メッセージを聞いてくれる人が多いと信じ、一番強く思っていたことを書きました。




コロンビアのプロジェクトは終了まで1ヵ月以上あります。


残ったお金は全てAngeles de Medellinに寄付して、地域の支援のために使ってもらいますので、引き続き支援をお願いしたく思います。





https://www.makuake.com/project/columbia/








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