2014年4月16日水曜日

【シリア難民問題】レバノンの政治組織でありながら国際テロ組織とされる「ヒズボラ」

人口400万人のレバノンに、100万人以上のシリア人が、紛争から逃れて来ています。
これは、シリアの周りの国々の中でも最も多いのです。


レバノンへ辿り着いた後に、彼らを待っているのは決して安心のできる暮らしなどではありません。


失業率は高く、政治的に不安定なレバノンでは、シリア人が仕事を得ることは簡単ではありません。そして、シリアからの難民の大流入によって、今レバノン国内は大きく混乱しています。


レバノンの政治組織でありながら、軍事組織でもあり、イスラム教シーア派による組織「ヒズボラ」についてお話します。



ヒズボラの指導者ナスララ師



ヒズボラはこれまでに、外国人の誘拐やハイジャック、大使館付近での爆弾攻撃などを行っており、ヒズボラをテロ組織と位置付けている国もあります。

シリア紛争においては、同じくシーア派が政権を握っているイランからの支援を受けながら、シリア政府側(アサド政権側)を援護するために、武器や兵力を送り、実際に戦闘を行っているのです。


国のため、市民の自由のために戦っているシリア人である政府軍、反政府軍に混ざって、海外から第三勢力が戦闘に参加していることが、両者を疲弊させることなく、出口のない戦いへと繋がっているのです。

さらに、国民感情を全く考慮しないヒズボラなどの第三勢力は、「敵を殺すこと」が目的となってしまっているのです。



シリア人のほとんどはイスラム教スンニ派であり、ヒズボラにとっては「敵」ということになります。

ヒズボラに家族や友達を殺されたシリア難民がたくさんいるのです。



ヒズボラはテレビ局も保有しており、レバノン国内ではテレビで指導者のナスララ師の姿を見ることが多いのです。

難民の皆さんとテレビを見ていて、彼の姿が映されると、

「人殺し。。」と嫌悪感を示しておりました。




特に最近では、シリアとレバノンの国境付近のヤブロード(Yabrud)での戦闘が激しくなり、ヒズボラの攻撃で家や家族を失った難民が、レバノンのアーサルで急増しているところです。



ヤブロードからレバノンへ


ヤブロードとアーサル









難民の中には反政府側の自由シリア軍として戦っていた者も含まれます。


レバノンにとっては、シリア難民が増大することは、国内が紛争地化する危険性を高めていることにもなります。


シーア派(ヒズボラ含む)VSスンニ派(シリア難民含む)の戦いがレバノンで起こり得るということです。


実際にレバノン国内では、ヒズボラの施設や構成員を狙った爆破攻撃が起きています。




ヒズボラは、スンニ派からの報復を恐れ、レバノン国内での難民の動きを制限したいと考えています。

さらに、難民への支援を好ましくないものと考える傾向にあります。


だからシリア難民がレバノンの都市部へ流れてくることを防ぐために軍のチェックポイントを設け、支援団体の通行をも妨害するのです。



シリア紛争の本質を理解する上で、知っておかなければならない、「ヒズボラ」という第三勢力。

レバノンへ逃げてきたシリア難民の敵であり、希望を奪う存在なのです。







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