2014年5月22日木曜日

今も窮状に喘ぐシリア難民を忘れていく先進国の私たち(1)


517日(土)、国連難民高等弁務官駐日事務所(UNHCR Japan)とジャパン・プラットフォームの共催で、



『シリア危機 失われた世代にしないために ~子供たちの現状~』


というシンポジウムが国連大学で開催されたので、出席してまいりました。





僕とシリア問題との関わりは20142月のこと。

レバノンのシリアとの国境地域で、ボランティアをしておりました。

時に0℃を下回り、雪の積もる極寒の山岳地帯にて、シリア難民の皆さんと生活を共にし、支援物資の配達をしたり、一緒にテントを建てたりしました。

今でも団体の皆さんや、シリア難民の高校生たちとWhatsAppなどで頻繁に連絡を取っています。





20142月、当時はジュネーブでの和平交渉がもつれにもつれ、シリア国内では争いが激しさを増し、難民が爆発的に増加しておりました。



結局、和平交渉でシリア危機を終結させるための決定に至ることはなく、常任理事国、国連や国際NGOを含め、国際社会の無力さ、機能不全が露わになり、この戦争がどうにか終わって欲しいと願う人達に絶望感を与えました。


しかしながら、いくつかの合意?が発表されております。


人道支援の邪魔をしないこと、人口密集地帯での無差別攻撃を止めること、などがそれです。



記憶が正しければ、国際NGOや各国メディアに対しては、シリア問題への国際社会の関心をさらに高めるように働きかけていくように、という内容のこともジュネーブでは話されていたと思います。




大規模な国際NGOの動きはずっと観察していますが、やはりシリア問題を一生懸命伝えようとしている姿勢をうかがうことができました。



しかしメディアの動きはどうでしょうか。


中東メディアは相変わらず熱心にシリア問題をレポートしています。

欧米メディアは、ウクライナ情勢を報じる割合が増えてきており、シリアへの関心が下がってきています。

日本のメディア、全くシリア情勢を伝えなくなりました。



今世紀最悪の人道危機と呼ばれるシリア問題、その状況は何一つ改善されていないのに。



だからこのシンポジウムで、日本のシリア問題との向き合い方における今の温度を感じたいと思い、福島から東京まで行ってきたのです。




会場には、学生や一般の他に、NGO関係者やメディア関係者の姿もありました。
300人くらいが来ていたと思います。



最初に、マイケル・リンデンバウワーUNHCR日本事務所代表さんのお話がありました。

国内難民が650万人いて、国外にも260万人が避難していて、支援は届かず悲惨な状況であるとのこと。

特にこのシリア危機が長引くことによる子供たちへの影響について訴えており、現在シリアで起きていることは、今世紀で最悪の人道危機であることが、よく伝わってきました。





続いて、衆議院議員の逢沢一郎(UNHCR議員連盟会長)さんのお話がありました。

シリア難民への積極的な支援について、踏み込んだ動きをとっていきたいという強い思いが伝わってきました。

そして、シリア関連の報道が少なくなってきていることにも気づいておられました。


「シリア難民を日本へ受け入れること」については、特に、難民の窮状を知っている人にとっては、本気で取り組んでもらいたいと願っております。その願いを理解されておりますが、政府としては慎重なのだそうです。


次に岸田外務大臣からのメッセージを上村司さん(外務省中東アフリカ局長)が代読されました。


シリア問題が国際社会にとって大きな関心ごとであるという認識を示され、日本がシリアや周辺国への支援を増やしてきているという実績を強調されておりました。


また、子どもの心的ケアの重要性や、教育ブランクが生じることへの懸念を表明されておりました。



次に衆議院議員の小池百合子さんからのメッセージが代読されました。

あまり印象に残るようなことはありませんでした。




次に、セーブザチルドレンが作った動画が紹介されました。


既に何度も見ていましたが、何度見ても心に刺さります。




舞台はロンドンですが、紛争が子どもに与える影響について、私たちは感じることができます。





その後に勝間靖(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)さんの「武力紛争下における子供への人道支援」というテーマでの基調講演がありました。


「人道支援」というものの役割や、国際的な判断基準や、歴史、人道支援の調整などの機能、優先されるべき支援、については、新たに学んだことが多くありました。




我々にとっては、難民の数などの統計の話を聞いても、実際にイメージは湧きにくいけれど、

「一人一人の生活や基本的人権が脅かされていることに想像力を働かせることが必要」

だとおっしゃっていました。まさにその通りだと思います。



以上が第一部の内容でした。



第二部では、実際に現地で活動されておられるNGOの職員や政府関係者による報告が行われ、今現地で何が起きているのかについての理解を深めることができました。



既に長くなりましたので、続きは改めて書きたいと思います。





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