2014年7月9日水曜日

イラクを騒がしているイスラム武装組織ISISがレバノン攻撃を準備中。アーサルでも暗躍。

2014年2月、レバノンとシリアの国境地域で一緒にテントを建て、救援物資を配達したシリアの皆さんとは、今でもWhatsAppなどで連絡を取り合っています。

相変わらずの生活だけど、極寒の冬よりはいくらかマシだそうです。



レバノンに居た時はいくつか素敵で不思議な出会いがあった。

首都ベイルートにいるころは、レバノン人歌手の家で、Global Postの女性ジャーナリストのトレーシーと、中国の新疆ウイグル自治区出身のウーさんと一緒に住ませていただいていた。


ウーさんはアラビア語どころか、英語もほとんどできないにもかかわらず、1人で中東を旅していた。

僕の活動に興味を持ったらしく、初めてアーサルへ行った日、ウーさんも着いてきた。


ウーさんは結局何を言っているのかよく分からなかったが、いい人ではあるようで、100ドルを出して、何かを言っていた。

シリア難民の子供たちのために使ってくれ、というような感じだったと思う。



ベイルートへ戻った翌々日には、ウーさんはヨルダンへと行ってしまった。



そして僕は、次の週末からはシリアとの国境地域アーサルへ移動し、シリア人ドクターが診察をしている診療所で寝泊まりする生活を2週間続けた。


そこで見たのは、あまりにも深刻なシリア難民の窮状。


戦況が悪化し、アーサルの危険度が増したため、国際団体が退避する中、記事にしてもらうためにトレーシーを呼ぶと、団体の代表のキャロルと一緒にアーサルへ来てくれた。

ちなみにキャロルの以前の職場はアルジャジーラ(English)である。


ちょうどレバノンを出発する数日前、トレーシーはフリーランスになったが、ちょうど同じ時期に、そのレバノン人歌手の家に転がり込んできたスウェーデン出身のリニア。


僕との興味の対象が驚くほど一致していて、これまでにハイチ、コロンビア、ファベーラでの活動経験もあり、話は盛り上がった。


迷わず、アーサルでシリア難民の支援活動を行っているキャロルの団体を紹介し、一緒にオフィスを訪ねた。


そして、ちょうど僕がレバノンを離れた2日後、リニアはアーサルへ向かう予定だった。

けれども、スウェーデンの大使から直接止められたそうだ。

ちょうど2月に外国人の誘拐事件が起きたばかりだ。

だからリニアはアーサルへは行くことができず、そのままスウェーデンへ帰った。

しかし、先週、再びレバノンへと戻ったとの知らせを聞いた。


ベイルートでオフィスワークをこなしながら、アーサルへ行くタイミングを伺うようだ。



彼女の活躍を見守りたいと思う。





そしてアーサルの動きについてもアンテナを張っていたい。



キャロルは取材のためにイラクへ向かい帰ってきたばかりだ。

今レバノンで最もイラク、シリア情勢を詳しく語るジャーナリストの1人と言われている。



キャロルのインタビュー(先月)




最近は地元のメディアに出演する機会が多い。




というのも、シリアもレバノンもイスラエルも、現在イラクで起きている混乱の影響を多く受けるためである。

複雑な中東情勢を読み解き、何を、そして誰を守ろうとしているのか。
ジャーナリストの腹の中にはそうゆうものがある。



中立性を疑わせないのが、一流なのかもしれない。



キャロルやトレーシーを見ていると、そんなことを考えるのである。








さて、今日は最近イラク情勢の不安定さと一緒によく登場するISIS(イラクとシリアのイスラム国)と、レバノン、アーサルに関係するニュースを紹介します。



以下、レバノン紙「デイリースター」から、現在イラクを騒がしているイスラム武装組織ISISがレバノン攻撃を準備して、アーサルで暗躍していたことを報道する記事の翻訳。





過激派集団がレバノンの複数の場所をターゲットにして攻撃するための装備を整えているという情報を入手したと、日刊Ad-Diyar誌がサンデー誌に伝えた。

Ad-Diyar誌が手に入れた、ISFのトップであるイブラヒム・バスバウス少将のサインが書かれた流出した安全保障にかかわる文書から、ISISがベッカー高原北部にあるシーア派とクリスチャンの集落を襲撃する計画をしていたということが明らかになった。


201448日付のある書類によれば、5人のサウジアラビア人と1人のイラク人からなる6人のISISのメンバーたちがベッカー高原北部のシリアとの境界地域のアーサルで行動しており、南レバノンのAin al-Hilwehにあるパレスチナ難民キャンプに偽造したIDで侵入しようとしていたことがわかった。


文書によれば、その集団のメンバーの年齢は28から45歳までで、偽造されたパレスチナ人のIDを使って行動し、レバノンへの攻撃を準備していたという。この文書が発見されたことによってISFとレバノン軍は協力して過激派集団のメンバーを逮捕するに至った。

レバノン当局はツイッターのフィードでレバノンの複数の箇所をターゲットに攻撃をするというメッセージをツイッターのフィードで発信して脅していた、Free Sunni Brigades in Baalbekと呼ばれる正体不明のグループによって出された偽の脅迫を気にもかけなかった。

先週、その集団は聖戦に身を捧げる者たちからなる特別なグループを「Muslim Bekaa Emiratesを特に、広くはレバノンを教会から浄化する。」ために任命したことを表明した。集団はまた、その地域のすべてのキリスト教のシンボルを破壊することを誓い、スンニ派の人々に教会から離れるように強く求めた。

パレスチナの情報筋はデイリー・スター誌に、レバノン当局がAin al-Hilwehを拠点にしているテロリスト集団に対する組織的捜査に乗り出していたということを、Ain al-Hilweh内部の治安維持を任務として与えられた150人の屈強な特殊部隊が78日についに展開するだろうということを強調しながら語った。


しかし配置はそう簡単にはいきそうもない。上記の情報筋が同時にAd-Diyar誌に明らかにしたところによれば、キャンプのTaware近隣を拠点にするイスラム系の派閥が特殊部隊によるキャンプ内のいかなるパトロールも拒絶し、Tawareにこれ以上治安部隊が入ることを阻止するだろうと警告したという。

特殊部隊を結成するという決定がなされたのは、キャンプ内での過激的なFatah al-IslamのグループとFatah Movementの支持者たちによる衝突が何度かあってからのことだった。

2007年、レバノン軍とFatah al-Islamによるレバノン北部のNahr al-Baredの難民キャンプでの衝突がキャンプを破壊し、数万の家族たちが避難せざるを得なくなった。彼らの大部分は争いの終わって7年がたっても未だに彼らの故郷に戻ることは出来ていない。



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既に複数の異なる勢力が存在し、衝突している。

シリア国外難民が最も多く生活するレバノンへ、戦火が飛び火する可能性は以前から指摘されている通りだ。


政情も社会基盤も不安定なレバノンでは、国内だけでなく、周辺国の動きが、人々の運命を分けるのである。



そんな中で、終わりの見えない戦争の行方を祈りながら見つめ、何もない山岳地帯でテント生活を続けているシリアの人々がいるのです。



僕にできることを続けていきたいと思います。


レバノンのシリア難民支援のボランティアへ行きたい人は連絡をください。いろいろ紹介します。











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