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2014年10月7日火曜日

ハイチのテントキャンプ閉鎖と新しいチャレンジ

2013年6月2日、深夜4時。

長い間住んでいたダンダスウエスト駅前のコンドミニアム。

その横にあるバス停から、夜行バスに乗り込みました。乗客が多くて、重い荷物を気にしながら、立っていたことを覚えています。

空港では少し時間があったので、2年間生活したカナダでの思い出に浸ろうと思ったけれど、やめました。
起こりうるトラブルや、危険な状況に巻き込まれたときの、いくつものパターンを頭の中で繰り返すことにしました。


飛行機はモントリオールで乗り換えでした。
待っている人の中には白人の団体がいたけれど、ほとんどはアフリカ系の黒人とは違う、ハイチ人でした。スーツを着ている人もいれば、伝統衣装を着ている人もいました。
アジア人は、明らかに自分1人でした。

初めて国際線の飛行機に乗ったのは日本からカナダへの便だったので、これが人生で2回目の国際線での移動となったのです。

そして数時間後、ビルが見えない代わりに、美しい緑に囲まれたハイチの空港へと到着しました。
空港は既に蒸し暑さに包まれていたのを覚えています。


空港へクレムソンが迎えにくることになっており、すぐに見つけることができました。


荷物を運んでくれようとする人や、タクシードライバーや、よく分からない人達がたくさんいて、困惑しそうなところだったけれど、クレムソンとほとんど同時に、相手だと気が付きました。

こうして1ヶ月間のハイチ生活は始まりました。





別に何をやるって決めて行ったわけではありませんでした。

やれることは何でも全力でやります、ということで、寝泊まりする部屋とインターネット環境を用意してもらいました。




受け入れてくれたのは、Join The Journeyというアメリカの団体で、ハイチ人のクレムソンとジェームスが現地のコーディネートを行っているわけです。



2010年の地震以降、首都やその周辺にはテントキャンプが点在していて、団体はその中の1つ、シテソレイユにあるCapvvaで支援活動を行っていました。


シテソレイユは、街全体がスラム化していて、危険な場所だとも言われています。




ただ、Capvvaの住民はおとなしく、ときどき争い事は起きるけれど、一定の治安は保たれておりました。キャンプのリーダーたちの頑張りがあってのことです。



ハイチのテントキャンプ生活者にとっての脅威は、暑さ、不衛生さによる病気への感染や、略奪やレイプだけではありません。

頻繁に起きるスコールや、たまに直撃するハリケーンの被害に悩まされるのです。

政府の腐敗レベルは高く、失業率は80%とも言われている国ですので、テント生活者が困窮していることは言うまでもありません。

そして近年、私有地に作られたキャンプが強制的に撤去されるという事態が、あちこちで起きています。



Capvvaもその脅威に直面しており、団体は移転計画へ取り組んでいました。

さらに、テント生活者のうち、事業経験のあるものを対象にしたマイクロファイナンスによる自立支援を行ってきました。



こちらのお母さんは、Join The Journeyのマイクロローンでお店を始めました。かなり楽しそうに商売をしている姿がとても印象的でした。




こちらのお母さんはマイクロローンで支援を受け、ベッドの製作を行っています。










いろいろなお手伝いをさせていたきましたが、何よりも移転プロジェクトの前進に一生懸命取り組みました。


「強制退去」の問題は、ハイチに行く1年くらい前から知っていました。かなり時間をかけて調べていたこともあって、事情はよく分かっていました。





まずはCapvvaに何人、何世帯が住んでいるかを調べなくてはいけないと思い、パソコンで調査票を作り、全てのテントを訪ねて回りました。





これを徹夜で整理しました。







移転予定先の地主を訪ねたり、建設会社を当たったりもしました。




一か月はあっという間に過ぎました。



あれから1年が過ぎ、Capvvaは団体の計画に完全に沿って、というわけではありませんが、解体しました。

一部は移転予定先として決めていた地域へ移り、一部は都市部に部屋を借りるための支援を受けて、Capvvaを去ることになったのです。


















7月の後半、Capvvaは完全に閉鎖されました。
残ったのは、学校や集会所として使われていた建物だけです。







2010年1月の地震から4年半。

長い長いテント生活、お疲れ様でした。






Join The Journeyの次の挑戦


そして、Join the Journeyは次の活動を始めました。





首都ポルトーフランスから車で1時間ほど北へ行ったところにある「Zoranger」という農村部で、持続可能な農業の開発に取り組みます。












地域の識字率向上にも取り組んでいくということです。
クレムソンもマネージャーとして参加しています。


今後も、お世話になったJoin the Journeyの活動を応援していきます。


















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