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2016年9月18日日曜日

2016年エチオピアの旅 #5

ウォルディアからラリベラへ向かいました。

乗り合わせのハイエースと言ったらアフリカや中南米へ行ったことのある人なら分かるかと思います。
途中に休憩で止まったときにパートナーのヤレムがサトウキビを大量に買ってきました。
そして乗り合わせた乗客みんなに配っていました。余った分は窓の外から手を伸ばしてきた子どもにあげていました。
アノー、ボクノオカネナンダケド。
と思ったけれど、そこで腹を立ててしまっては、所有することやお金という概念にどのような違いがあるのかを浮かび上がらせることもできないので、「ありがとう」と言って、サトウキビをかじっては窓の外へ皮を吐き捨てる運動を繰り返しました。

後ろに座っていた乗客3人はエチオピア人だけれどアメリカに留学しているようで、今は一時帰国して国内観光を楽しんでいるということでした。

1人は国際政治学を勉強しているということだったので、僕がずっと疑問に思っているエチオピアと国際援助について聞いてみました。
凄まじい腐敗があるという認識は、彼も同じように考えていたので、ラリベラに着くまで話はずっと盛り上がっていました。
それ以外にもエチオピア美女の話をしたり、アムハラ語で卑猥な言葉や表現を教えられて、ハイエースの壁や天井に何度も頭をぶつけるほどの揺れも気にならないほど楽しい時間でした。

同じハイエースに乗っていたスバロという青年が、ラリベラの実家に泊まらせてくれることになっていたのですが、離れた距離に座っていたスバロは、ラリベラに着くと消えていました。

外は真っ暗で、ヤレムと2人で困ったあと、近くにあった少し高いホテルに泊まりました。
久しぶりに温水のシャワーを浴びて、テラスで夜風を浴びながら優雅に過ごしました。


翌日、ラリベラの岩窟教会群(世界遺産)へ行ってまいりました。









天井に六芒星?





ミイラ



遺跡や古代の建造物が大好きなので、トキメキを抑えきれませんでした。
教会の天井に六芒星を見つけたときは鼻血が出そうになりました。

エチオピアの歴史は、今勉強中なのですが、知れば知るほど、エチオピアの魅力に引き込まれます。失われたアークの伝説(アクスムにあるらしい)、失われた10氏族のうちのダン族
・・・など、古代イスラエルとの繋がりが、この国の歴史の中に埋もれている可能性を考えると、世界の歴史を紐解いていくための重要な発見が、今後エチオピアであるかもしれません。

エチオピアは古代イスラエルのソロモン王とシェバの女王の間に生まれたメネリク1世が統治していたのが紀元前10世紀ごろだそうです。
そして、歴代の王はメネリク1世の直系の血族(つまりソロモン王、ダビデ王の子孫)ということになっており、1975年に失職し暗殺された最後の皇帝ハイレ・セラシェの時代まで、3000年の歴史がある皇室ということになります。日本の皇室は現存する中では最も歴史が長い皇室なのですが、ハイレ・セラシェの時代にエチオピア皇室の歴史が途絶えてから、最も長い皇室という立場になったのですね。

そもそもソロモン王の血筋が1975年まで続いていたと考えるだけでも歴史的なロマンに満ちています。
ただ、歴史の記録がはっきりとしない部分も多く、本当にそうなのかは明らかではないそうです。


ちなみに最近いろいろと調べていたところ、最後の皇帝ハイレ・セラシェの子族は、まだ生きているそうです。1992年に生まれた双子で、ハイレ・セラシェのひ孫ということになります。
現在はアメリカのワシントンに住んでいるようです。


うんちくはこの辺でやめておきます。




エチオピアの歴史を見ていくと、この国がアフリカの孤立した内陸国という認識は正しくないということが分かりました。外交の歴史は非常に長いのです。
現在のエチオピアの状況だけを切り取ってしまうと、飢餓や貧困の問題を抱えた「弱者」という姿に置き換えられがちですが、エチオピアは偉大で強大な国だったのです。

ソロモン王朝の権威と、外交の歴史の長さは、今のエチオピアが他の国と比べて多くの国際援助を受け取っていることや、そもそもなぜエチオピアだけが植民地支配を逃れたのかという問題と決して無関係ではないのではないでしょうか。


真実を読み解くためには、表面に現れてくる現象以外に着目する視点が大切なんだなぁ~と思うところです。
特に、今回は歴史的な文脈から多くの気付きを得ることになりました。



ラリベラをはじめ、エチオピアには、ありえない場所にありえない作り方で建てられている凄い教会がいくつもあって、ロープを登っていくデブレダーモ(今回は行けなかったけど)や、最近発見されたばかりの、難所に建てられた教会もあるようです。いつか行ってみたいです。

独自に発展してきたキリスト教の姿や歴史も着目すべき点は多いのですが、なんと言ってもエチオピア人の信仰心の篤さは驚きです。

ラリベラの教会に入るときも、靴を脱いで、ひざまづいて、十字を切って、ひたいを地面につけて、壁にキスをするという動作を繰り返します。
例えば、車で教会の横を通り過ぎるときも、乗客は十字を切って祈っています。


歴史もそう、信仰心もそう、文化もそう・・・経済成長重視の開発や援助が、ないがしろにしてきたところなのではないでしょうか。


最後に1つだけうんちくをたれて終わりにします。
2015年にアメリカのPEW研究所が行った調査によると、「信仰が生活(人生)にとって重要である」と答えた人の割合は、

エチオピアが98%で第一位となっております。
日本は11%で中国(3%)の次に低いようです。

信仰心を持っていないことや重要性を感じていないことが悪いとかいう話ではなくて、異文化理解の1つの大きな壁であると思います。










続きはまた書きます。

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